Rail or Fly

レールに乗るのか、飛び降りるのか、迷っているきみに届けたい。

生き方

「教育に関心があります」と言う人はまず、「受験勉強の意味」を語れるようになってほしい。

最近、「教育に興味がある」と言う人によく出会う。 たいていは、下のような理由で、教育に興味を持っていると言う。 「偏差値至上主義ってやっぱりおかしいと思うんですよ。偏差値ではなく、やりたいことで高校や大学を決める。机の上でしか通用しないお勉…

「次世代の凡人」に告げる、これからの生き方。

先日、上司から「新卒1年目で会社を辞めてしまった先輩」の話を聞いた。 その人は、「こんな仕事は自分のやる仕事じゃない」と言って、次第にやる気を失い、フェードアウトしてしまったそうだ。 こういった理由で会社を辞めたり精神を病んでしまったりする人…

「市場価値の高いスキルだけが身に付く仕事」なんてありえない。

昨日 インターンシップの説明会に、社員として参加して思ったこと。 という記事を書いたが、それ以外でも、ここ最近は大学生の方とお話しする機会が多い。 その中で少し気になるのは、「英語は身に付きますか?」とか、「転職に必要なスキルは学べる環境です…

辛くて目の前が見えない時代は、必ず後で、君の礎になる。

毎日会社で人と話をしていると、「お前は将来何がやりたいの?」的な話になることがある。 特に新卒の場合、「なんでこの業界・会社に来たの?」という質問は挨拶代わりのようなものだし、そこから将来やりたいことの話につながるのも、ごく自然なことだ。 …

「嫌われるのが怖い」人でも自分の仲間ができる、そんなSNSをつくりたい。

昨日は、SNSによって浮き彫りにされる「嫌われたくない」という気持ちとどう付き合うか、ということについて書いた。 結論は、「SNSは仲間をもたらしてくれる」という感覚を持つことだ、というものだった。 今日は、「嫌われるのが怖い」凡人でも自分の仲間…

SNS全盛の時代における、「嫌われたくない」感情との付き合い方。

「嫌われたくない」気持ちをどうするか、というのは、現代人の抱える大きなテーマの一つだ。 もちろん、人間の本質として「嫌われたくない」という感情は昔から存在していた。 しかし、馬が合わない人は物理的に遠ざけておけばよかった昔と違い、今はインタ…

タブーだらけの社会人のブログに、存在価値はあるのか。

Facebookで更新告知をし、リアルとかなり近い形で運営しているこのブログには、書けないことが山のようにある。 仕事のことや僕の具体的な人間関係のことについては、基本的には今後も書かれることはないだろう。 果たして、自由にものを書くことのできない…

昔の自分は他人だ。

昨日は、僕の住んでいるシェアハウスの住人たちや、彼らとはまったく面識のない僕の友人たちを集めて、飲み会をした。 まったく面識がない、と言っても、おそらくこの人たちなら一緒に楽しくお酒を飲んでくれそうだな、と思って招集した人たちだったし、事実…

会社を辞めてもつまらないブログはつまらないままなんだよ。

以前、イケダハヤトさんの下のようなエントリーを読んだことがある。 「会社員ブロガー」は客観的に見て「つまらない」 僕もこの4月から晴れて社会人となり、インターネットの片すみで「会社員ブロガ―」として文章を書いているわけだが、この記事に対して思…

飲みに誘われることによって鍛えられる、コミュニケーションの筋肉。

昨日はとある社内の方とさし飲みをした。 最近、先輩方に「お前さし飲みが好きらしいな。今度行こう」と誘っていただけるようになり、嬉しい限りだ。 さし飲みは誘う場合も誘われる場合もあるわけだが、僕の場合は誘われることが多い。自分から誘うのが苦手…

「大企業かベンチャーか」という二者択一で考えるのは、即刻やめるべきだ。

みんな、「大企業かベンチャーか」という議論が大好きだ。インターネットでは、たいてい後者が良しとされているのだけど、たぶんリアルの世界で十分な数の就活生をランダムに選んで聞いたら結果は逆転するだろう。 大企業のほうが成長できるとか完全にウソ -…

「嫌われる勇気」を、はき違えてはいけない。

話題になっていた「嫌われる勇気」を読んだ。 哲人 すなわち、「自由とは、他者から嫌われることである」と。 青年 な、なんですって!? 哲人 あなたが誰かに嫌われているということ。それはあなたが自由を行使し、自由に生きている証であり、自らの方針に…

「おもしろいことをやっている人」という言葉が嫌いだ。

僕は、「おもしろいことをやっている人」という言葉が嫌いだ。憎んでいる、と言ってもいい。 できることなら、誰かをその言葉とともに紹介されたくないし、自分はそんな言葉をかけられたくない。「おもしろいことをやっている人たち」の集団や、それを取材す…

ミーハー心や知名度で就職先を決めて、何が悪いんだ。

就職活動をしていた頃、人気の業界やいわゆる一流企業を目指す学生たちを鼻で笑うような人に、何度か出会ったことがある。 あるいは、大企業に行っても誰も守ってくれない、これからは自分がどうなろうとも生きていけるだけの力を身につけるべき時代だ、とい…

「好奇心はそれ自体存在理由を持っている」という名言が好きな人へ。

インターネット上で(特にTwitter上で)よく目にするのが、アインシュタインの次のようなセリフである。 The important thing is not to stop questioning. Curiosity has its own reason for existing. 大切なのは、問うのをやめないことです。好奇心は、そ…

さようなら、僕の学生時代。

明日から、僕は社会人になる。 中学でも、高校でも、大学でも、自分が何をやりたいのかなんて、全然わからなかった。 さらに悪いことに、「こういう仕事がしたいと言っておけばかっこよく見えるかな」「こういう人になりたいって言えば人とは違って見えるか…

自己実現3.0【豊かさを求めるのでも夢から逆算するのでもない人生】

今、自分はどう生きればよいのだろうか。 これは、僕が大学の6年間ずっと考え続けてきた問いであり、また、僕と飲んでくれた多くの学生が語っていた悩みでもある。 仕事が忙しくないそこそこの企業に入って(あるいは公務員になって)、30前くらいで結婚して…

凡人であることを、僕は叫びつづける。

僕は、つくづく平凡な人間である。 しかし、それを心の底から理解するまで、20年以上の歳月を要した。 少なくとも大学に入るまでは、自分にはどこか特別なところがあるはずだと、思い込んでいた。 難しい本を読んで、誰も興味を持たないような文章を書いて、…

勉強は、学んだことを正解にする練習です。

「なぜ勉強するのか」ということに対するメリットは、子供の「どうして勉強しなきゃいけないの?」→ 勉強することの具体的で直接的で切実なメリットを説明で見事に述べられているわけだが、これらはあくまで実利的なメリット。実利的なメリットに対して、精…

君の「起業したい」は、真実か?

僕は今就職活動真っ最中。今のところ業界や組織の大きさを絞らないスタンスでやっている。ベンチャーから大手まで、堅い感じからフランクな感じまで、幅広く見ている。幸いにして就活団体などがやっているイベントに行くと、いろんな業界、いろんな企業の方…

変人なんて、やめちまえ。

2010年、秋。京都。僕らは朝っぱらから大きな浴槽を運んでいた。宝ヶ池のコーナンで買った木材で組み立てた、手製の浴槽だ。早朝の東大路通はガラガラだ。時折すれ違う人が、僕らを不審そうな目で見ているのがわかる。反対側の端を抱えている友人が「重い…」…

休学が僕にもたらしたもの

前のエントリーから1カ月以上間が空いてしまったが、とりあえず僕は無事に日本に帰った。インドで過ごしたあの10ヶ月はどこか異世界での出来事のようにも感じられるけれど、未だ片付ける気にならない半開きのトランクや、ズボンのポケットに入っていたインク…

自分のダメな部分を直すばっかじゃ、人生つまらないんじゃない?

というわけで、今日は「自分の弱いところを平均点まで持ってくるより、強いところをもっと強くした方がいいんじゃないでしょうか」っていう話です。 昔、戦略コンサルタントに憧れていた時期があった。昔と言っても2012卒向けの夏のインターン選考のあたりだ…

インドの若者は、「自己実現」の夢を見るか

天井に吊るされた扇風機が、夕暮れ時のぬるい空気をゆっくりとかき混ぜる。僕の隣のベッドで、冷蔵庫のない台所で調理したベジタリアンカレーをおかずに、インド人のルームメイトがチャパティ(インドの庶民的パンの一種)をほおばっている。お腹いっぱいに…

違うタイプの人に、価値観まで破壊される必要はない

この間、タイでインターンをしているとある大学生とスカイプをしていた。大学の看護学科で学んでいる彼女だが、4回生時から2年間の休学という選択をし、中国のボランティア施設でインターンをした後、現在はタイの企業で働いている。どちらのインターンの内…

ストレートで新卒入社するのは、ある種の人にとっては負け癖を付けることに他ならない

ブログ休止から2カ月。Twitterでブログ読んでますよと見知らぬ方に言っていただいたり、友人がブログ書いたりしているのを見て、やっぱり僕は「発信」がしたいなぁと思った。そして、「Rail or Fly」を再開することにした。誰かの心に刺さる記事を書くことが…