Rail or Fly

レールに乗るのか、飛び降りるのか、迷っているきみに届けたい。

さようなら、僕の学生時代。

明日から、僕は社会人になる。

 

中学でも、高校でも、大学でも、自分が何をやりたいのかなんて、全然わからなかった。

 

さらに悪いことに、「こういう仕事がしたいと言っておけばかっこよく見えるかな」「こういう人になりたいって言えば人とは違って見えるかな」という浅知恵だけは働いたから、ずらずらとそれっぽい職業の名前を並べては、悦に入っていた。

 

学者であったり、ライターであったり、起業家であったり、経営コンサルタントであったり…。

 

最近よく目にするようになった「意識高い(笑)ヤツ」へのアンチテーゼという立場からすれば、僕は真っ先に断罪されるべき人間だっただろう。

 

 

 

苦しかった。本当に苦しかった。

 

「意識高いなぁ」と揶揄してくる人たちのような、地道に積み重ねていく人生も、意識が高いとか低いとかもう通り越して突き抜けている人たちのような、心から自分のやりたいと思えることに邁進できるような人生も、僕は送れなかった。

 

それでも、やるしかなかった。少しでも興味を持ったことに、ただひたすら手を出し続けた。

 

僕がたった一つ、学生時代を振り返って胸を張れることといえば、それだけだ。

 

自分がちょっとでもいいなと思った活動は、すべてやってみること。

 

中高と野球部で土にまみれた。学者になりたくて理学部の門を叩いた。スキューバダイビングとクラシックギターのサークルに入り、ダイビングでは離島のショップで住み込みで働き、ギターは部長をやった。ロック・ミュージックを聴きまくり、本を読みまくった。塾講師と居酒屋のアルバイトをして、居酒屋の方は営業トークの責任者になった。サークルやクラス単位ではなく、独自にメンバーを集めて学祭に出店して利益率マイナス10000%という大赤字を出した。SNSでメンバーを集めてウェブサイトをつくった。2回就活をした。日本のITベンチャーで商品開発のインターンをした結果1つしか商品を売ることができず絶望した。インドの不動産会社でインターンをして肉体的・精神的に死にそうになった。120人もの人とさし飲み対談をして、京都のお店を渡り歩いた。そして、ブログを書き続け、記事にリアクションをくれた多くの人と出会った。

 

普通は「きつそうだし、自分にメリットがあるかわかんないし、やめておこう」と思うようなことも、ちょっとやってみたいからというその理由だけで、取り組んだ。

 

それらの経験がなければ、僕は今こんなふうに存在してなかった。

 

 

 

何か新しいことに取り組んでみようか迷っている人たちに、これだけは伝えたい。

 

それをやってみたとしても、あなたは死なない。僕がインドのスラムでインド人8人と1年間暮らして死にそうになりながらも死ななかったのだから、絶対に死なない。

 

そして、やってみなければわからないことが、必ずある。

 

僕は、何かをやって後悔したことはない。その経験を通じて、自分自身という世界で一番ワカラナイ生き物が、少しずつ明らかになってくるからだ。

 

それが自分の本当にやりたいことかどうかなんて、やってみる前には、絶対にわからない。それを確かめるために、やるのだから。

 

 

 

僕はこれからも、「大きな夢を叶えるために邁進するすごい人」と「小さな幸せをつかむために地道に積み重ねていける人」との間で、もがき続けていきます。

 

もし、僕と同じように迷ったり悩んだりしている人がいたら、連絡してください。

 

何がやりたいのか、どう生きたいのか、そしてあなたはいったいどんな人間なのか。それを考えるお手伝いは、できると思っています。

 

そして僕自身、そうやっていろいろな人と話して、もっと多くの価値観を自分のものにしていきたいのです。

 

 

 

たくさん迷惑をかけた、すべての人に感謝を。

 

これからも、Rail or Flyをよろしくお願いします。

 

 

 

さようなら、僕の学生時代。