Rail or Fly

レールに乗るのか、飛び降りるのか、迷っているきみに届けたい。

ブログは出会い系サイトじゃない。

僕はこれまで、このブログを介して、それなりに多くの人とお会いしてきた。

 

ブログに直接コメントをいただいたり、メールをいただいたり、あるいはTwitterやFacebookといったSNS経由でメッセージをもらったり、その経路は様々だ。

 

僕からすれば、インターネットを介して知らない人と出会うというのは、とても日常的なことだ。

 

しかし、「ブログで知り合った人とリアルで会っている」という話を会社ですると、半分くらいの人にはぎょっとされる。

 

僕のいる広告業界はそれなりに新しい価値観に寛容な業界だと思うけど、それでもこれだけの人が「ネットで出会う」ことに違和感を覚えるのであれば、全数調査してみたらもっと高い割合でそういった反応が返ってくるに違いない。

 

時には「出会い系サイトじゃん」みたいなことを言われることもある。そう言われた時は、笑って返しはするけれども、正直言って気持ちは良くない。

 

当たり前だ。自分が真剣にやっているものを茶化されたら、誰だって気分の良いものではない。

 

 

 

僕は、このブログによって後ろめたい思いをしたことは一度もない。し、人に恥じるような行いをしたことも一度もない。

 

それは、僕がこれまでこのブログを通して出会った方々が、証明してくれるはずだ。

 

そもそも、ブログを通して女の子と身体目的で「出会う」という行為は、短期的には肉体的な快楽を与えてくれるかもしれないが、長い目で見れば、自分の人生に何らプラスをもたらさない(むしろ敵ばかり増えていく)、時間や若さを消費していくばかりの刹那的な行為である。

 

そういうのをよしとする人もいるかもしれないが、僕はそんな下らないことに時間を使いたくない。

 

インターネットで始まる恋もあるかもしれないが、それは学校やサークルがきっかけで人を好きになるのと何ら変わらないのだ。

 

 

 

「インターネットで知らない人と出会うこと」は、まだまだ変な人や面白い人(この言葉を使うのは嫌だが…)の専売特許になっているように思う。

 

理由は簡単で、普通の人にとっては、「ネットで人と会うとか、友達に変に思われないかな…」という不安が先に来るからだ。

 

だが僕は、何も突き抜けたものなど持たない普通の人にこそ、インターネットを自分の武器にしてほしいと思う。

 

インターネットは、「自分はこれでいいのだろうか」と思い悩む人を勇気づけ、仲間を与えてくれる。

 

事実、僕はインターネットがなければ、自分と同じように「生き方」に悩む人たちと出会うことはなかったし、こんなふうに文章を書くことでもたらされる「誰かの役に立つ」ことの素晴らしさも、知ることはなかっただろう。

 

こんなインターネットの素晴らしさを、もっと多くの人に知ってほしい。そして、身近に感じてほしい。知らないからって、「ネットでの出会い」を最初から遠ざけないでほしい。

 

まだまだ、「インターネットで知らない人と出会う」という行為は、それを必要としているはずの人たちに、浸透していないように感じる。

 

だからこそ、僕は「普通の人」の一人として、このブログを通して人と出会い続けていきたい。

 

自分の哲学は、言葉よりも行為で、示すべきものだと思うから。