Rail or Fly

レールに乗るのか、飛び降りるのか、迷っているきみに届けたい。

2014-01-01から1年間の記事一覧

僕の好きな映画ベスト10(2013~2014年に観たもの)

広告代理店という「映像コンテンツ」を一つの売り物にしている会社に入るということもあり、去年の今頃から意識して映画を観ることにした。 元々僕は「小説」や「音楽」といった「直接目には見えない表現」が好きで、「映画」というのは、まあ映画館で年に2…

コミュニケーションにおいて何よりも必要なのは、「勇気」だと思う。

友人から相談を受けていて圧倒的に多いのは、「好きな人の気持ちがわからない」「付き合っている人の考えていることがわからない」という悩みである。 先日も「彼女に振られた」という悲しい知らせを友達から受け取ってしまった。「あの子のことは、最後まで…

就職先を「人」で決めてはいけない理由。

就職活動において、最終的にその企業に決めた理由で最も多く挙げられるのは、「人」という理由ではないだろうか。 人が合うから、人が魅力的だから…。言い方はなんでもいいが、要するに「いいなと思える人がたくさんいそうだ」というのが、「人で決めました…

マジメな人のための、広告代理店での戦い方。

どうやら僕はとても広告マンには見えないらしい。 先日も、とあるイベントで知らない方と仕事の話になったので、「広告代理店でテレビの仕事をしています」と言ったところ、「てっきりメーカーか銀行にお勤めだと思っていました。失礼しました」と言われた、…

「教育に関心があります」と言う人はまず、「受験勉強の意味」を語れるようになってほしい。

最近、「教育に興味がある」と言う人によく出会う。 たいていは、下のような理由で、教育に興味を持っていると言う。 「偏差値至上主義ってやっぱりおかしいと思うんですよ。偏差値ではなく、やりたいことで高校や大学を決める。机の上でしか通用しないお勉…

「次世代の凡人」に告げる、これからの生き方。

先日、上司から「新卒1年目で会社を辞めてしまった先輩」の話を聞いた。 その人は、「こんな仕事は自分のやる仕事じゃない」と言って、次第にやる気を失い、フェードアウトしてしまったそうだ。 こういった理由で会社を辞めたり精神を病んでしまったりする人…

「本好きへの100の質問」をやってみた。

(チェコ好き)(id:aniram_czech)さんがやっておられたので、暇つぶしにやってみました。 001. 本が好きな理由を教えてください。知らない世界が知れることです。そこでいう「世界」という言葉は、まだ行ったことのない海外のこととか、知らなかった宇宙の話…

「体育会系的価値観」は本当に悪か?

広告代理店、というと、服装はカジュアルでフラットな人間関係で―みたいな想像をされることが多い。 だがそれはあくまで部署や所属するチームによるのであって、中には伝統的な日本企業の雰囲気そのままの部署も存在する。 特に僕が今いるメディアの部署や、…

インターネットは、自分の仲間を見つけるためのツールだと思う。

昨日はブログで知り合った高校生の方とスカイプで話をしていた。 その中で出てきたのは、「インターネットで知り合った人とリアルで会うことに、どれだけの抵抗があるのか」という話題だった。 「ネットからリアル店舗へ、あるいはリアルからネットへ」とい…

仕事で質問をする時に大切だと思ったこと。

新人社員ということで、毎日上司や先輩に質問ばかりしている。 その中で「どんな風に質問すればよいのか」をいつも考えているので、今日はそれについて書いてみたい。 「仕事での質問のやり方」として、大切なことは以下の3つだ。 1、自分で調べたり考えたり…

ブログは出会い系サイトじゃない。

僕はこれまで、このブログを介して、それなりに多くの人とお会いしてきた。 ブログに直接コメントをいただいたり、メールをいただいたり、あるいはTwitterやFacebookといったSNS経由でメッセージをもらったり、その経路は様々だ。 僕からすれば、インターネ…

昔の自分すら救えないで、赤の他人を救うなんてちゃんちゃらおかしいぜ。

さし飲み大好きです、なんてことを日々周囲に喧伝していると、友達と将来についてマジメな話をする機会が多くなってくる。 そうした飲みの場でよく語られるのは、「今こういうことがやりたいと思っていて~」という、ふわふわとした(悪く言えば無責任な)夢…

なぜ「作者の気持ちを考えること」には意味があるのか。

いわゆる「文系」の学問を煽るセリフとして、「文系は作者の気持ちでも考えてろよ」というものがある。 特に、医学や薬学、工学といった「実学」を学ぶ理系サイドから、浴びせられる嘲笑のように思う。「俺たちは世の中の役に立つものをつくってるけど、『作…

雲のむこう、約束の場所 / 新海誠作品の映像美は、思い出の美しさである。

「雲のむこう、約束の場所」を観た。 この作品は、いわゆる「セカイ系」に分類される。主人公たちの身の周りの小さな人間関係の綻びが、世界の破滅とか終焉とかに直接つながっているような作品、Wikipediaの同名の項の言葉を借りれば、“主人公たちの行為や危…

「市場価値の高いスキルだけが身に付く仕事」なんてありえない。

昨日 インターンシップの説明会に、社員として参加して思ったこと。 という記事を書いたが、それ以外でも、ここ最近は大学生の方とお話しする機会が多い。 その中で少し気になるのは、「英語は身に付きますか?」とか、「転職に必要なスキルは学べる環境です…

インターンシップの説明会に、社員として参加して思ったこと。

今日は、2016卒の学生のみなさんのためのインターンシップの説明会に、新卒1年目として出席させていただいた。 前に出てプレゼンをする、という形ではなく、円卓を囲んでざっくばらんに質疑応答に答える、といったものだった。 僕がなぜ京大の理学部という…

辛くて目の前が見えない時代は、必ず後で、君の礎になる。

毎日会社で人と話をしていると、「お前は将来何がやりたいの?」的な話になることがある。 特に新卒の場合、「なんでこの業界・会社に来たの?」という質問は挨拶代わりのようなものだし、そこから将来やりたいことの話につながるのも、ごく自然なことだ。 …

「広告ビジネス 次の10年」広告に携わるすべての人が読むべき一冊。

先月発売されていた「広告ビジネス 次の10年」(著者:横山隆治、榮枝洋文)を読んだ。 著者の一人、横山隆治氏は、広告業界の人間にとっては「業界人間ベム」でもおなじみの方だろう。 広告代理店のぺーぺーとしてこの本の感想を一言で言うと、半端ない危機…

本当の聴き上手は、自分の話ができる人だと思う。

コミュニケーション指南の本やブログによく書かれているのが、「コミュニケーションが上手くなりたいなら、自分の話はせず相手の話を聴け」ということである。 「相手の話を聴く」ということは間違いなく大切なのだが、ひたすら相手の話にあいづちをうったり…

飛ぶように過ぎていく日々の中で思うこと。

今、会社から帰宅してこのブログを書いている。 時刻は22:36。 毎朝8:30に出勤して、半日を会社で過ごして、夜はほとんど何もする間もなく眠る。 一週間があっという間に過ぎる。サザエさん症候群になんて、なる暇がないほどに早い。 この前、上司に「5月病…

僕たちの周りには、味方しかいない。

僕が昔ブログを書き始めた頃に思っていたのは、「自分のことをわかってくれる人は、本当にわずかだ」ということだった。 そう考えていた理由としては、当時周りにいたのがほとんどインド人だったというのもあったと思う。(そして、僕がやっていたインターン…

僕が広告代理店に行きたかった理由。

社内メールで回っていた、2016卒の学生さんのためのインターンの案内を見て、もうそんな季節になったのかと思った。 2年前のこの時期、雨季に突入したばかりのムンバイで毎日ずぶぬれになりながら不動産を売り歩いていた僕は、自分が広告業界に入ることなど…

「好奇心を持つこと」のススメ。

自分自身を人と比べて何が違うかと言えば、非常に強い好奇心を持っていることだと思う。 学生時代は理学部、現在は広告会社と、いずれも好奇心の強い人たちが集まる場所にいると思うのだが、その中でも自分の好奇心旺盛っぷりは少し極端だと思う。 もちろん…

「自分のために書いている」では、ブログを書き続けられない理由。

あなたは、誰のためにブログを書いていますか―。 そう尋ねられたら、何と答えるだろうか。 昔の僕なら、こう答えただろう。 「自分のために書いています」と。 「誰かにわかってもらう必要はありません」とも。 ところが、「自分のために書いている」にもか…

「嫌われるのが怖い」人でも自分の仲間ができる、そんなSNSをつくりたい。

昨日は、SNSによって浮き彫りにされる「嫌われたくない」という気持ちとどう付き合うか、ということについて書いた。 結論は、「SNSは仲間をもたらしてくれる」という感覚を持つことだ、というものだった。 今日は、「嫌われるのが怖い」凡人でも自分の仲間…

SNS全盛の時代における、「嫌われたくない」感情との付き合い方。

「嫌われたくない」気持ちをどうするか、というのは、現代人の抱える大きなテーマの一つだ。 もちろん、人間の本質として「嫌われたくない」という感情は昔から存在していた。 しかし、馬が合わない人は物理的に遠ざけておけばよかった昔と違い、今はインタ…

クソマジメな人の戦い方について。

僕はよく人から「マジメだなぁ」と言われる。 その意味するところは、自分でもよくわかっている。 どんな物事に対しても、一生懸命仮説を立て、分析し、理由付けしてしまう。 あまり手を抜いたりサボったりできず、自分のせいでチームが失敗したりすると非常…

働きはじめて改めて感じた、海外インターンに行くべき理由。

入社して2カ月。 真っ暗闇の中を手さぐりで歩いていることには変わりないが、少しだけ暗さに目が慣れてきた。そんな感じだろうか。 その中で、インドの地獄のようなインターンで学んだことが、いかに僕の日々の業務への向き合い方に役立っているかを痛感した…

タブーだらけの社会人のブログに、存在価値はあるのか。

Facebookで更新告知をし、リアルとかなり近い形で運営しているこのブログには、書けないことが山のようにある。 仕事のことや僕の具体的な人間関係のことについては、基本的には今後も書かれることはないだろう。 果たして、自由にものを書くことのできない…

コミュニケーションはプランできるか?

広告会社に入社してからずっと考え続けているのが、「コミュニケーションはプランできるものなのか?」ということだ。 この疑問に答える前に、僕がこの疑問を抱くきっかけになった「コミュニケーション・プランニング」という言葉について説明したい。 昨今…