Rail or Fly

レールに乗るのか、飛び降りるのか、迷っているきみに届けたい。

面接で「何か質問は?」と聞かれた時に困らない、たった1つの質問。

もくじ 1. どこでも誰にでも使える「良い質問」 2. 「その人にすべき質問」とは 3. 「その場所ですべき質問」とは 4. 質問とは、ボクシングのカウンターである 1. どこでも誰にでも使える「良い質問」 僕が就職活動をしていた時、いつも頭を悩ませていたのは…

はてなブログに移行しました。

というわけです。 お手数ですが、はてなダイアリーの方にブックマークやRSS登録等されている方は、こちらに変更願います。 当分ははてなダイアリーの方も残しておきますが、更新は今後はてなブログのみで行いますので、ご了承ください。(はてなダイアリーの…

IT'S A WONDERFUL WORLD - Mr.Children / 聴くと少しだけ救われる、短編映画の傑作集のようなアルバム。

桜井和寿の病気による2回目の活動休止の直前に出された、Mr.Childrenの10thアルバム。「秩序のない現代にドロップキック」「わずかにあるマネーで誰かの猿真似」と、醜い現代社会を痛烈に批判していた彼らが、その醜さすらも美しいと捉えてしまおうと歌う、…

The Bends - Radiohead / 「普通の人」になりたいという願望に苦しむ、すべての「変わり者」への応援歌。

ロックでやれることは、もうあらかたやり尽くされてしまった…。そんな世紀末感の漂う1990年代に彗星のように現れた、Radioheadの2ndアルバム。1stアルバムで見せたトリプルギターのアンサンブルの、ひとつの完成形を提示する名作である。 the bendsは「潜水…

勉強は、学んだことを正解にする練習です。

「なぜ勉強するのか」ということに対するメリットは、子供の「どうして勉強しなきゃいけないの?」→ 勉強することの具体的で直接的で切実なメリットを説明で見事に述べられているわけだが、これらはあくまで実利的なメリット。実利的なメリットに対して、精…

「インターンの方が成長できる」という洗脳から、きみはそろそろ目覚めた方がいい。

「インターン(※)とアルバイト、どっちがいいんですか?」時々、このような質問をされることがある。この質問をする人は、基本的には、「お金を稼ぎたい」というより「(いろんな意味で)成長したい」と考えているはずだ。(昔「成長したい」という言葉は早…

名前をつけてやる - スピッツ / 情けない青春が詰まった、幻想的な絵本みたいな音楽。

スピッツ。日本人ならたいていの人が、このバンドの名前くらいは知っているだろう。彼らの代表曲の1つ"空も飛べるはず"は、しばしば学校の合唱用の曲として取り上げられるほど、世の人々に浸透している。しかし、スピッツというバンドは、「音楽の教科書に載…

Q - Mr.Children / メジャーど真ん中にいるバンドが繰り出した、渾身の実験作。

ミスチル、と言えば、みなさんはどんな曲をイメージするだろうか。1990年代に青春を過ごした人なら、"innocent world"や"Tomorrow Never Knows"と言った懐かしい名曲たちを、今20歳前後の人なら、"Sign"や"しるし"を、それぞれイメージする、ということにな…

The Stone Roses - The Stone Roses / 水のような、極上の透明感。

最初にこのアルバムを聴いた時、あまりにもすっと聴けて「あれ?もう終わったのか」と拍子抜けしてしまった。それほどまでに、このThe Stone Rosesのセルフタイトルアルバムは、聴き手に違和感を与えずスムーズに流れてゆく。かといって印象に残らないかとい…

100人以上と飲んで感じた、さし飲みを楽しく成功させるための10カ条。

・しつこく誘わない断られたり、一度は約束したものの流れてしまったりしたら、縁がなかったとあきらめましょう。 ・長引かせない。さし飲みの楽しさというのは、時間ではなく濃度にあります。だいたい2時間半〜3時間が、僕のベストタイムですね。短い時間に…

FUTURAMA - SUPERCAR / 退屈な日常にも名曲は流れてるよって、教えてくれる名盤。

西暦2000年。この世界とは違うどこかの並行世界のお話。1961年に始まったアポロ計画は順調に進行し、とうとう37号が宇宙に向かって旅立った。星の落ちてくるような夜、SHIBUYAの街は風に乗るサーフボードが行き交う。しかし、それが特別な光景というわけでは…

「人や社会の役に立ちたい」と、どうしても思えない人へ。

はやいもので、もう2013年も終わりだ。このブログに移転してから、1年半が経った(2年以上前の記事もあるが、これは移転前のものだ)。1年半の間で、このブログを読んでくれた人たちから、たくさんメッセージをもらった。コメントやメールで、TwitterなどのS…

White Light/White Heat - The Velvet Underground / きみは、この白い熱を感じるか。ロック史に残る傑作。

クールに、しかし心たぎらせて。白熱、という日本語の直訳がぴったりな、The Velvet Undergroundの2ndアルバム。例えば宇宙に浮かぶ星の温度を知りたい時、その星の色を手がかりにすればよい、という話は、聞いたことがあるかもしれない。赤よりも黄よりも、…

広告業界を志望する人におススメの本3冊

今日は、1)広告業界を志望する人におススメの本3冊、2)本で得た知識を使う時に気を付けなければならないこと、の2つのことについて書く。 1)広告業界を志望する人におススメの本3冊 僕は特に広告系の学生団体やセミナーに参加していたわけでもないし、学部も…

「きみにしかできないこと」は、「誰もやっていないこと」なんかじゃない。

「きみにしかできないこと」ってのは、「誰もやっていないこと」じゃない。「きみが自分自身を救うためにやるべきこと」だ。 この世から貧困をなくしたいと思って、東南アジアのボランティアに参加するとしよう。冷笑的な人たちは、きみのことをバカにするだ…

シェアハウスのメンバーを募集します。

※この募集は締め切りました。ありがとうございました。

広告業界にはなぜ合コン好きな人が多いのか。

少し前に書かれた、さとなおさんの「広告業界が変化しにくい根本的な理由」を読んで、「うわあ、なんとなく考えていたことを、さとなおさんに完璧な言葉にされてしまった…」とショックを受けた。まあ、さとなおさんのお墨付きをもらった、と勝手にポジティブ…

バーをやりたい。今の日本に必要だと思うから。

ふと、バーをプロデュースしたいと思った。コンセプトは、そこに来た人が、「自分の幸せとは何か」を、少しでも掴んで帰れるような場所。そこでは、誰かと静かに語り合ってもいいし、1人でぼんやり考え事をしていてもいい。そういう場所をつくりたい。 就職…

本ばかり読んでいる人間には、本のおもしろさは絶対にわからない。

僕は小さい頃から活字が好きで、小学生の頃から家にあった本をとっかえひっかえつまみ読みしていた。特に読書論とか人生論とかを語った本でよく目にしたのが、「大学時代には本を読むべきだ」という言葉だ。これは本に限らず、高校生が先生や先輩に「大学時…

'デミアン' - ヘルマン・ヘッセ / 「自分の進む道に確信を持っている人」なんていない。

今「デミアン」という小説を読んでいるが、そこにこんな一節が出てくる。ほかの人たちのすることは、私にもなんでもできた。わずかの勉強と努力でプラトンを読むことも、三角の問題を解くことも、化学の分析にくっついて行くこともできた。ただ一つのことだ…

サワヤカ☆ギターロック、DRIVEとALRIGHT/スーパーカー

アコギのキュッキュッというグリッサンドが印象的なDRIVE。軽快なシャキシャキしたギターストロークとは裏腹に、コードはけっこう気持ち悪い。バンドスコアではナカコーがこんなことを言っている。「スーパーカーで初めて作った曲。いろいろなスタジオで、こ…

'青が散る' - 宮本輝 / 喪ったものは可能性である。喪失と教養小説について。

青が散る〈上〉 (文春文庫)作者: 宮本輝出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/05メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 18回この商品を含むブログ (26件) を見る青が散る〈下〉 (文春文庫)作者: 宮本輝出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/05メディア: 文…

'K家' (バー@京都)

オシャレな石の通路の奥に、扉がある。モダンで、それでいてどこか和風なテイストを感じながら、引き戸を開く。新しいお店の扉を開く時はいつも、緊張と不安が入り混じる。快く迎えてもらえるだろうか、何か粗相をしでかさないだろうか…。数年ぶりに入るお店…

自分のやりたいことは、自分ではなく、外界や環境が決めるという話。

インドから帰ってきて1年。僕は今、大学生活最後の1年の真っただ中にいる。この1年の間に、ずいぶんブログ経由での知り合いが増えた。インターネットというのは面白い。ヤフーのトップページにあがる芸能人のキンキラのゴシップ記事にくらべれば、僕のブログ…

風立ちぬ / やりたいことを信じてやり続けることの難しさ。

※以下、ネタバレ注意です。 一月ほど前に「風立ちぬ」を観て、今さら感想を書こうと思う。僕は普段あまり映画を観ない。もっと言うと、映像系のエンターテイメント(ドラマやアニメなどを含む)をあまり鑑賞しない。それは、物語のゆくえや登場人物が映像を…

僕は、僕らは、何のためにブログを書くのか

どうも、お久しぶりです。この1カ月、まったくブログを更新しなかったのは、文章を書くという行為で解消したい心のわだかまりが、そもそも存在していなかったからだ。表現欲求というものがどう定量的に計測できるのかは不明であるが、確実にそれは存在してい…

スピッツの魚について

スピッツといえば、「空も飛べるはず」「ロビンソン」「チェリー」などで有名なポップバンド、というイメージが強い。「空も飛べるはず」は音楽の教科書に載っていたり、学校の合唱曲として使われたりしているし、ここからもスピッツは「毒のない、悪く言え…

「どんな人と話しても楽しい」なんて、ありえない。

その昔、さし飲み対談を始めたばかりの頃だ。「サカグチくんはいろんな人と飲みたいって言ってるけど、合う・合わないって絶対あるんじゃないの?」「いえ、どんな人の話も面白いと思いますし、飲む相手は誰でもOKです」そんな会話を、年上の方と飲んだ時に…

僕とブログ。

2012年3月7日に最初の記事を書いたこのブログも、いつの間にか一周年を迎えていた。ウェブ上で文章を書き始めたのは大学に入ってからのことで、僕の世代だと、むしろ遅いくらいだと思う。最初はウェブと言ってもmixiとかの内輪向けのSNSで文章を書いていた。…

大学を2年遅れた男の孤独な就活(広告志望な方にもそうでない方にも)

今日は、就職活動を振り返って何か有益な情報を読者の方に提供したいと思って記事を書く。まあ、掲題の通りなのだが、インドに長期滞在していた関係上、僕は同期の人たちから2年遅れで就職活動をした。「孤独な」就職活動だった、と言っていいと思う。孤独と…